「矢印キーが急に反応しなくなった」「ゲームやテキスト操作で方向キーが動かない」──そんなトラブルに悩んでいませんか?
実は、Macの矢印キーが動かない原因はハードウェア故障だけではなく、設定ミスやシステム機能の影響であることが多いです。
この記事では、Macで矢印キーが動かないときに考えられる原因をすべて網羅し、誰でも順に試すだけで解決できる15の対処法を紹介します。
難しいコマンド操作は不要。写真や具体的な手順を交えながら、初心者でも安心して実践できる内容です。
まずは5分でできる簡単チェックから始めて、快適なMac操作を取り戻しましょう。
Macで矢印キーが動かない原因とは?まず最初に確認すべきポイント
矢印キーが突然反応しなくなると焦ってしまいますよね。
でも、いきなり修理を考える前に、まずは基本的なチェックを行うことで多くのケースは簡単に解決できます。
ここでは、トラブルの初期診断として確認すべきポイントを整理します。
キーボードの接続・再起動をチェック
最初に確認すべきは、物理的な接続とシステムの一時的な不具合です。
特にBluetoothキーボードや外付けUSBキーボードを使用している場合、再接続するだけで動作が戻ることがあります。
以下の表を参考に、タイプ別の基本チェックを行ってみましょう。
| キーボードの種類 | 確認ポイント | 対処法 |
|---|---|---|
| USBキーボード | ケーブルが緩んでいないか | 一度抜き差しし、別ポートでも確認 |
| Bluetoothキーボード | 接続状態が不安定ではないか | Bluetoothをオフ→オンで再ペアリング |
| Magic Keyboard | 充電が切れていないか | Lightningケーブルで一度接続し、充電を確認 |
再起動も基本ですが有効です。
Macのシステムが一時的に不安定なだけの場合、再起動することでほとんどの入力関連の不具合は解消します。
アプリ固有の不具合かを見分ける方法
次に、特定のアプリだけで矢印キーが効かない場合があります。
この場合はハードウェアではなく、アプリ側の設定やバグが原因です。
以下の手順でアプリを切り分けてみましょう。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1 | テキストエディットなど標準アプリを開く |
| 2 | 文字を入力し、矢印キーで移動できるか確認 |
| 3 | 特定アプリのみ動かない場合は設定を確認 |
たとえば、ExcelやVS Codeなどではショートカット設定が競合していることもあります。
すべてのアプリで動かない場合のみ、次の章に進みましょう。
物理的なキー故障を見抜くコツ
最後に、キー自体の物理的な問題をチェックします。
「キーボードビューア」を表示して、キーを押したときに画面上で反応するか確認してみましょう。
| 確認方法 | 操作手順 |
|---|---|
| システム設定から | キーボード → 入力ソース → 「キーボードビューアを表示」 |
| 反応しない場合 | ハードウェアの接点不良が疑われます |
もし矢印キーのみ反応しない場合、内部のスイッチの不具合やゴミ詰まりの可能性があります。
この時点で反応しない場合はソフトウェアではなく、物理的トラブルの可能性が高いです。
原因1:アクセシビリティ機能が原因の場合の対処法
多くの人が見落としがちなのが、アクセシビリティ機能による入力制御です。
Macには操作支援のための機能が複数あり、それらがオンになると矢印キーの入力が変わってしまうことがあります。
ここでは特にトラブルの多い「マウスキー」「スティッキーキー」「スローキー」の3つを確認します。
マウスキー機能をオフにする方法
マウスキーが有効になると、矢印キーがカーソル移動用に割り当てられ、テキスト操作ができなくなります。
設定を開いて確認してみましょう。
| macOSバージョン | 設定手順 |
|---|---|
| Ventura 以降 | システム設定 → アクセシビリティ → ポインタコントロール → 「マウスキー」をオフ |
| Monterey 以前 | システム環境設定 → アクセシビリティ → ポインタコントロール → 「マウスキーを有効にする」のチェックを外す |
また、Optionキーを5回連続で押すとマウスキーのオン・オフを切り替えられるショートカットもあります。
Optionキー5回で簡単に確認できるので試してみましょう。
スティッキーキー・スローキーの影響を解除する
スティッキーキーは修飾キー(ShiftやCommand)を順に押せるようにする機能です。
スローキーはキーを長押ししないと反応しない設定で、これがオンだと矢印キーが動かないように感じることがあります。
| 確認手順 | 操作内容 |
|---|---|
| 1 | システム設定 → アクセシビリティ → キーボード |
| 2 | 「スティッキーキーを有効にする」「スローキーを有効にする」のチェックを外す |
| 3 | キーリピート速度を調整して確認 |
これらがオンになっていると、キーが押されても遅延したり無視されたりします。
キーボードビューアで反応を確認する
設定変更後は、再びキーボードビューアで反応を確認します。
矢印キーを押したときに画面上で点灯すれば設定は問題なく反映されています。
| 確認方法 | 結果の見方 |
|---|---|
| 矢印キーを押す | キーが点灯 → ソフトウェアの問題 |
| 点灯しない | ハードウェアまたは接点不良の可能性 |
ここまでで動作が戻れば、アクセシビリティ設定が原因だったと判断できます。
原因2:アプリや設定が原因で矢印キーが反応しないとき
Macでは、アプリごとにショートカットやキー設定が異なるため、矢印キーが特定のアプリでだけ動かなくなるケースがあります。
ここでは、代表的なアプリのトラブルと設定見直しのポイントを紹介します。
Vim・ターミナルでの矢印キー問題の解決
Vimやターミナルでは、矢印キーが反応しない、または文字列として表示されることがあります。
これは、入力モードや設定ファイルが原因で、キー入力が誤って解釈されている状態です。
| 現象 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| ↑↓キーで文字が表示される | Vimがコマンドモードで動作 | ESCを押してから「i」を押してインサートモードに切り替える |
| キーが効かない | .inputrc設定が無効 | ターミナルで「echo ‘set enable-keypad on’ >> ~/.inputrc」実行後、再起動 |
Vimではモードの切り替え、ターミナルでは設定修正が有効です。
VS Code・Excelなど特定アプリで動かない場合
エディタ系アプリやOffice製品では、拡張機能やショートカット設定の競合が原因のことがあります。
設定を初期化したり、一時的に拡張機能をオフにして動作を確認してみましょう。
| アプリ | 主な原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| VS Code | ショートカット競合 | Command + Shift + P → 「Keyboard Shortcuts」で矢印キー設定を確認 |
| Excel | スクロールロック有効 | Shift + F14で切り替え |
| Google Docs | ブラウザの拡張機能干渉 | シークレットモードで開いて確認 |
特定アプリのみ動作しないなら、システムではなくアプリ設定を疑いましょう。
キーボードレイアウト(JIS/US)の設定を見直す
矢印キー自体は同じ位置ですが、レイアウト設定が誤っているとキー入力のマッピングがずれることがあります。
特に、USキーボードをJIS設定で使うと、矢印キーが無効化されるケースもあります。
| 手順 | 操作内容 |
|---|---|
| 1 | システム設定 → キーボード → テキスト入力 → 入力ソース |
| 2 | 使用しているキーボード(JISまたはUS)を追加 |
| 3 | 不要なレイアウトを削除し、再ログイン |
レイアウト設定を揃えることで、キー認識のずれを防げます。
原因3:サードパーティ製アプリやシステム不具合による影響
キーボードを拡張するアプリやカスタマイズツールが、矢印キーの入力を奪っていることがあります。
また、macOSのキャッシュや設定ファイルが破損している場合にも同様の現象が起きます。
ここでは、干渉アプリの確認方法からリセット手順まで順に見ていきましょう。
Karabiner-Elementsなど干渉アプリの確認方法
キーボードカスタマイズ系アプリ(Karabiner-Elements、BetterTouchTool、Keyboard Maestroなど)は便利ですが、設定次第では矢印キーが上書きされてしまいます。
| アプリ名 | 確認ポイント |
|---|---|
| Karabiner-Elements | 「Simple Modifications」内で矢印キーが他のキーに割り当てられていないか |
| BetterTouchTool | カスタムショートカット設定に矢印キーが含まれていないか |
| Keyboard Maestro | トリガー設定で矢印キーが誤動作していないか |
一度アプリを無効化して動作を確認すると、原因切り分けが早くなります。
セーフモードで原因を切り分ける
サードパーティアプリが原因かどうかを確かめる最も確実な方法が「セーフモード」です。
セーフモードでは、macOSが最低限の構成で起動し、不要なアプリが無効化されます。
| Macの種類 | 起動手順 |
|---|---|
| Intel Mac | 電源オン直後にShiftキーを押し続ける → ログイン画面で離す |
| Apple Silicon Mac | 電源を切り、電源ボタンを長押し → 起動オプション画面で「セーフモード」を選択 |
セーフモードで矢印キーが正常に動く場合は、常駐アプリが原因と判断できます。
動作が戻った場合は、直前にインストールしたアプリをアンインストールしましょう。
NVRAM/PRAMリセット・設定リセットで改善する手順
ソフト的な設定不具合の場合、リセットで改善することがあります。
特にIntel MacではNVRAM/PRAMのリセットが効果的です。
| Macの種類 | リセット手順 |
|---|---|
| Intel Mac | 電源オン直後にOption + Command + P + Rを20秒間押し続ける |
| Apple Silicon Mac | 完全に電源を切り、10秒後に通常起動するだけで同等のリセットが行われる |
また、ターミナルで以下を実行してキーボード設定を初期化する方法もあります。
| コマンド | 説明 |
|---|---|
defaults delete -g InitialKeyRepeat |
キーリピート初期化 |
defaults delete -g KeyRepeat |
リピート速度をリセット |
sudo shutdown -r now |
再起動して設定を反映 |
システムリセットは最終手段ですが、設定の乱れを根本的に直せます。
外付けキーボード・Bluetooth使用時の注意点
外付けやワイヤレスのキーボードを使っている場合、矢印キーが動かない原因は接続や通信トラブルにあることが多いです。
ここでは、Bluetoothの設定やWindows用キーボードを使用する際のポイントを解説します。
Bluetooth接続をリセットする方法
Bluetooth接続の不具合は、再ペアリングで解消できるケースがほとんどです。
一度接続を解除してから、改めて登録し直しましょう。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1 | システム設定 → Bluetooth を開く |
| 2 | 使用しているキーボードの「i」アイコンをクリック |
| 3 | 「このデバイスの登録を解除」を選択 |
| 4 | Bluetoothをオフ→オンに切り替え、再ペアリング |
それでも不安定な場合は、Bluetoothモジュール自体をリセットします。
| ターミナルコマンド | 説明 |
|---|---|
sudo pkill bluetoothd |
Bluetoothプロセスを強制再起動 |
接続を一度リセットするだけで、キー入力が復活するケースは意外と多いです。
Windows用キーボードの設定を調整する
Windows用キーボードをMacで使う場合、CommandキーやOptionキーが入れ替わることがあります。
この設定が原因で矢印キーの動作も誤認識されるケースがあります。
| ツール | 設定内容 |
|---|---|
| Karabiner-Elements | 「Simple Modifications」で left_command ⇄ left_option を入れ替え |
| BetterTouchTool | キー割り当てを確認し、不要なショートカットを削除 |
設定を変更したら、必ず一度ログアウトまたは再起動を行いましょう。
Windows用キーボードはキー信号が異なるため、マッピング調整が必須です。
診断ツールでハードウェア不良を確認する
ハードウェアに問題があるかどうかは、Apple公式の診断ツールで簡単にチェックできます。
| Macの種類 | 操作手順 |
|---|---|
| Intel Mac | 電源オン直後に「Dキー」を押し続ける → 自動で診断開始 |
| Apple Silicon Mac | 電源を切る → 電源ボタン長押し → 「Command + D」で診断開始 |
診断が完了すると、ハードウェアの異常があればエラーコードが表示されます。
物理的なキー不良の判断には、このツールが最も確実です。
それでも直らない場合の最終手段と修理の目安
ここまで試しても矢印キーが動かない場合は、より深いシステム不具合やハードウェアの故障が考えられます。
この章では、再インストールや修理を検討する前にできる最後の手順をまとめました。
新規ユーザーアカウントでの動作確認
macOSでは、ユーザーごとに設定ファイルが異なるため、特定アカウントだけ不具合が起こることがあります。
新しいアカウントで動作を確認することで、原因を特定しやすくなります。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1 | システム設定 → ユーザーとグループ → 新しいユーザーを追加 |
| 2 | 新規ユーザーでログイン |
| 3 | 矢印キーが動作するか確認 |
新規アカウントで問題がなければ、設定ファイルの破損が原因です。
メインアカウントの再作成または設定リセットで改善します。
macOSを再インストールする前に試すこと
再インストールは最終手段ですが、その前にシステム設定リセットを試す価値があります。
| 方法 | 実行手順 |
|---|---|
| 設定リセット | ターミナルで「defaults delete com.apple.HIToolbox」実行 → 再起動 |
| キャッシュ削除 | ~/Library/Preferences/com.apple.keyboardtype.plist を削除 |
| 再インストール | Command + R 起動 → 「macOSを再インストール」を選択 |
再インストールを行ってもデータは保持されますが、バックアップは必ず取っておきましょう。
再インストールは最後の手段として慎重に行うのがポイントです。
Apple Store修理前の準備と費用の目安
ハードウェア故障が疑われる場合は、Apple Storeや認定修理店での対応を検討します。
修理を依頼する前に、以下の準備をしておくとスムーズです。
| 準備項目 | 内容 |
|---|---|
| 1 | Apple Diagnostics結果をメモしておく |
| 2 | 発生状況をスクリーンショットまたはメモで記録 |
| 3 | Time Machineでバックアップを作成 |
| 4 | Genius Barで修理予約 |
費用の目安は以下の通りです。
| 保証状況 | 修理費用 |
|---|---|
| 保証内(AppleCare+含む) | 無料修理の可能性あり |
| 保証外 | 15,000〜50,000円(モデルにより異なる) |
修理費用は機種ごとに異なりますが、保証期間内なら無償対応も期待できます。
矢印キーが使えないときの一時的な代替手段
作業中に矢印キーが反応しなくなっても、すぐに作業を止める必要はありません。
Macには、矢印キーの代わりになるショートカットやオンスクリーンキーボードが用意されています。
ここでは、応急的に使える便利な代替手段を紹介します。
ショートカットキーでカーソル移動する方法
テキスト編集などでは、矢印キーと同等の動作をショートカットで再現できます。
これを覚えておくと、キーボードが使えないときも作業を続けられます。
| 操作 | ショートカット |
|---|---|
| 右へ移動 | Control + F |
| 左へ移動 | Control + B |
| 上へ移動 | Control + P |
| 下へ移動 | Control + N |
| 行頭へ移動 | Control + A |
| 行末へ移動 | Control + E |
Vimやターミナルを使っている人は、h, j, k, l のキーでも同じ動作が可能です。
ショートカットを活用すれば、矢印キーがなくてもほとんどの操作が可能です。
オンスクリーンキーボードの使い方
物理的なキーボードが壊れている場合や、キーが一部だけ反応しないときには、オンスクリーンキーボード(画面上キーボード)が役立ちます。
マウスでキーをクリックして入力できるため、緊急時の代替として非常に便利です。
| 手順 | 操作内容 |
|---|---|
| 1 | システム設定 → アクセシビリティ → キーボードを開く |
| 2 | 「アクセシビリティキーボード」を有効にする |
| 3 | 画面上に表示されたキーボードで矢印キーをクリック |
また、Macの画面右上の入力メニューから「キーボードビューアを表示」でも同様の操作が可能です。
オンスクリーンキーボードはトラブル時の“最後の切り札”として覚えておきましょう。
まとめ:Macの矢印キーを復活させる最短ルート
ここまで、Macで矢印キーが動かないときの原因と対処法を紹介してきました。
最後に、再確認として「試すべき順番」と「解決の目安時間」を整理します。
| ステップ | 対処内容 | 目安時間 |
|---|---|---|
| 1 | キーボードの再接続・Macの再起動 | 5分以内 |
| 2 | マウスキー・スティッキーキーなどの設定確認 | 5〜10分 |
| 3 | 特定アプリでの動作確認と設定変更 | 10分 |
| 4 | サードパーティアプリやレイアウト設定の見直し | 15分 |
| 5 | セーフモード・NVRAMリセットで動作確認 | 15〜20分 |
| 6 | 新規ユーザー・再インストール・修理検討 | 30分〜 |
最も多い原因は、アクセシビリティ設定や外部アプリの干渉です。
これらを順に確認することで、9割以上のケースは自力で解決できます。
まずは「マウスキー」「スティッキーキー」「Bluetooth再接続」の3つをチェックするのが最短ルートです。
それでも直らない場合は、Apple Diagnosticsでハードウェアを確認し、必要に応じて修理を検討しましょう。
焦らず順に確認していけば、矢印キーは必ず復活します。
